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祖母の100歳の誕生日会があった。
両親が共働きだったから祖母は私にとって育ての親のような人。
「100歳まで長生きしてね」と子供の頃約束したことを守ってくれた。


100歳の誕生日会だから普段は会わない親戚も集まった。
相続問題でなんちゃらかんちゃらした親戚もいたが久しぶりに会う祖母の前ではみな破顔していた。
(100歳イオンのようなものが祖母から出ている)


で、そこに7つ歳の離れた兄も来ていた。
会うのは姉の結婚式以来でお互いの連絡先も知らない。
私は家族見知りする。


中華料理を食べながら近況を少し聞いてみると、

「最近コラムとか書いてるんだ」

という。


(仙台でサラリーマンをしている兄がコラム?)
(友達とミニコミとか電子書籍でも始めたのだろうか?)
正直、兄がなんかそんな個人的な活動を「コラム書いてる」なんて職業っぽく言うの恥ずかしいと思った。


「去年の印税は2000万円になった」


えええ!???


すでに誰でも知っているいくつかの大手出版社から書籍を何冊か出しているという。
フ●テレビの番組からコメンテーターを頼まれたが断ったという。
というかふりふり組織が仕事したい出版社ともガンガン仕事していた。



なんだコイツ!???



家族見知りする私だが兄が嘘をついていないのはその言い方でわかった。
それに兄はたしかにそういう素質というか、元々よくわからない人だった。


例えば夏休みになって帰省した大学生の兄は、家に着くなり私の部屋の前にきて
「○○ちゃ~ん(私の本名)」
と言いながらビンビンに勃起したぽこちんを見せてきた。
で、特にそれについては説明もなく一週間くらいすると帰っていった。


私はその後「大学デビュー」という言葉を知ったが、別に勃起したぽこちんを見せてくるのは大学デビューでもなんでもないのもすぐ知った。


普段は優しいが、どこか掴みどころがない。
なにかが確実におかしいが、それがなんなのかわからない。
昔から人見知りで人を遠くから眺めてばかりいた私にも兄はどうにも分類できない、強いていえば「静かに狂ってる人」だった。

だからその話を聞いて逆に「ああ、やっぱりこの人変だったんだな」と妙に納得した。
結局、作家名や出版した本の名前は聞けなかった。




私は親戚の子供に「シャキーン!」の話をしてヒーローになった。
祖母は兄のことを忘れてしまっていたが目が合うとニコニコ笑っていた。











文・ソーシキ博士 イラスト・ショーガどろぼう
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by furifurisoshiki | 2012-03-16 19:01 | 日記


ソーシキ博士とショーガどろぼうによるトボケレトロなデザインユニットふりふり組織のブログ。日記や業務連絡など。


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